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第二回PL合同セミナー量子、並列、所有権

量子情報処理技術は、金融、医療、材料、エネルギーといった幅広い分野において実用化が期待されています。しかし、その多くが未成熟な段階にあり、実用化に向け理論基盤をさらに強固にする必要があります。こうした背景のもと、量子技術高等教育拠点のめざすオープンサイエンスの考え方に基づき、量子情報処理を支える理論的な取り組みについて、主に若手研究者を中心に情報の共有・議論を行い、理論研究への興味・理解の促進と人材育成を目的とし、本ワークショップを開催します。

タイトル

量子、並列、所有権

講演者

松下祐介氏（京都大学）

日時

2024年12月19日(木) 16:00 開始 (開場予定 15:30)

会場

国立情報学研究所(NII) 1208・1210会議室 & オンライン

言語

英語スライド、日本語講演（英語での質問可）

概要

この講演では、松下祐介氏・平田賢吾氏・脇坂遼氏の現在進行中の共同研究である、細粒度の並列化のための並行量子分離論理について発表します。
私たちの論理では、細粒度の並列化で性能を上げた量子プログラムをモジュラーに検証できます。特に、同じ量子ビットを操作するが意味論的にはデータ競合がない並列プロセスについて推論できます。また、ある種の完全性も満たします。そのための鍵となる仕組みは、柔軟な共有を可能にする、量子メモリに対する新しい形の所有権です。