研究背景・目的
昨今話題のドローン。21世紀の産業革命とも言われるこの小型無人航空機は、さまざまな分野でのイノベーションが期待されています。そしてその実現には、新しい法律の整備や技術開発が欠かせません。安全で頼りになる新しい社会インフラとして、ドローンの地位を確立するために、アルゴリズムの研究開発や深層学習による情報処理など、情報学分野の研究が今後更に存在感を増していきます。
研究内容
- ドローン用航空管制システム
複数のドローンが同時に同じ空域を飛行する際、衝突等の事故を未然に防ぐためのアルゴリズムの研究開発を行っています。全てのドローンの情報(位置、速度、航路など)を瞬時に解析し、各機に最適な航路を振り分けます。今後はこのシステムをどのレベルで適用させていくのか、関係研究機関との共同研究を進めていきます。 - Deep Learning:画像の識別、行動認識
地上に設置したカメラ、あるいはドローンに搭載したカメラで撮影した画像から地上のあらゆるものを瞬時かつ正確に識別するためのシステムを開発しています。これにより、人々のニーズが把握され、災害の予兆の検知、あるいは災害発生時の情報収集や捜索活動が飛躍的に効率化されます。
産業応用の可能性
本研究が目指すものは、より便利な社会の実現です。収集データの解析により、次に起こること、必要とされることが正確に予測され、正しい情報の提供や対応がなされるようになります。例えば、2020年東京オリンピックなどの大きなイベントでは、来日する外国人観光客の誘導や、交通状況に応じた渋滞防止策、テロ対策等に適用されることが考えられます。より安全で住みよい環境づくりに有益な研究です。
連絡先
PRENDINGER Helmut[コンテンツ科学研究系 教授]
helmut[at]nii.ac.jp ※[at]を@に変換してください
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