NII Today 第88号
Jul. 2020No.88

ITを活用した新型コロナウイルス対策教育や研究活動を止めないために

人類は新型コロナウイルスがもたらす未曾有の脅威の只中にあり、大学などの教育や研究活動にも多大な影響が出ています。そうしたなか、重要な役割を果たすのがITの活用です。今回は、新型コロナウイルスへの対策として、オンラインによる学会開催やオンライン授業への支援をいち早く推進してきたNIIの取り組みを紹介し、そこから得られた課題や知見を踏まえて、ITを活用した教育、研究活動の未来の姿を展望します。なお、今回は本誌として初の試みとなる全オンライン取材を実施しました。(※新型コロナウイルスへの取り組みをいち早くお伝えするため、完成した記事から順次ウェブサイトに掲載します。PDF版は7月末発行予定)

CONTENTS

Interview

「ハイブリッド」が新常態に、対面と遠隔の利点を生かせ

オンライン授業の経験をサイバーシンポジウムで共有

新型コロナウイルス感染症の世界的流行を予期し、2020 年2 月の段階で「オンライン学会」の実現へ検討を始めたのが、NII の喜連川優所長だ。3 月末からは、「4 月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」を週1 回のペースで主催するなど、学会や大学の授業のオンライン化へいち早く道筋をつけた喜連川所長に、実現までの経緯と見えてきた課題、ポストコロナ時代の教育と研究について聞いた。

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Interview

サイバーシンポジウムはいかに開催されたか

DEIM2020の『壮大な実験』とは

 2020年3月2〜4日の3日間に渡って開催された「第12回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム/第18回日本データベース学会年次大会(DEIM2020)」は、日本初の大規模なオンラインによる学術シンポジウムとなった。563人がオンラインで参加。73件の口頭発表セッション、2つのインタラクティブセッションなどが行われ、大きなトラブルが発生することなく無事に終了した。オンライン開催の意向を固めてからわずか2週間での開催。短い準備期間でDEIM2020を成功に導くことができた理由はどこにあったのか。計画や運営に携わったメンバーにその挑戦を振り返ってもらった。

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Interview

新年度から全学展開したオンライン講義の利点と課題

いち早く実施した東京大学の取り組み

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、多くの大学が新学期の授業の開始を延期するなか、東京大学は2020年4月、他の大学に先駆けてオンライン講義を全学で実施した。1カ月という短い準備期間で、どうやって実現にこぎつけたのか。講義のオンライン化を主導した東京大学情報基盤センター長の田浦健次朗教授に聞いた。

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Interview

逼迫するネットワーク環境にいかに対応するか

コロナ禍で急増する在宅活動を支えるために

 在宅勤務や在宅学習が急速な広がりをみせており、インターネットトラフィック(通信量)の急増によるネットワーク環境への負荷が懸念されている。新型コロナウイルス感染拡大による影響が出始めた3月から増え始め、5月には2月下旬と比べて平日夜間のピークトラフィックは約1.5割増加、平日昼間のトラフィック総量は約5割も増えている※1。今後、オンライン教育が本格化するに伴い、この傾向は加速することになるだろう。社会生活がネットワークに大きく依存するなか、これからは、ネットワーク資源を有効に活用することが求められる。NIIの福田健介准教授に、逼迫するネットワーク環境への対策を聞いた。

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Interview

可能性を広げる「未来の教科書」

デジタルアーカイブが拓く新たな学びの場

この春、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、美術館や博物館、図書館などの教育文化施設は休館となったが、オンライン教育は広がった。その中で、図書や文化財をウェブを通じて利用できる「デジタルアーカイブ」への関心が高まった。これまでデジタルアーカイブ関連の研究を数多く手がけてきた高野明彦教授に、文化財情報の活用を促す基盤づくりの現状や、教育コンテンツとしての可能性について聞いた。

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Interview

オンライン授業の歴史と現状

新たな学びのかたちを拓く

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Essay

新しい社会のあり方を思い描く

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NII Today 第88号

NII Today 第88号

2020年7月発行

・「ハイブリッド」が新常態に、対面と遠隔の利点を生かせ
・サイバーシンポジウムはいかに開催されたか
・新年度から全学展開したオンライン講義の利点と課題
・逼迫するネットワーク環境にいかに対応するか
・可能性を広げる「未来の教科書」
・オンライン授業の歴史と現状
・新しい社会のあり方を思い描く

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